株式会社東急ストア様

VAN会社2社体制から流通BMS対応のスマクラに移行。同社の要望がスマクラの新機能開発にも結びつく 5つの成果
スマクラへの切替えをご担当された、経営統括室情報システム 部長 鈴木恵介様と、経営統括室情報システム 情報システム課長 山口修平様に、導入決定の経緯、システム構築の過程、導入後の成果などをお話しいただき、4回に分けてご紹介いたします。(お二人のお話を統合しています。)
連載第3回
2013年1月にスマクラを稼働させた東急ストア様は、これを機に、最大で1ヶ月4万枚あった手書き伝票撲滅の取り組みを開始され、2015年夏には月3千枚まで削減することに成功されます。その後、基幹システム刷新に伴い、スマクラのバージョンアップは一次立ち止まりました。そして、基幹システム刷新後の2017年、スマクラにカスタマイズで青果不良品クレーム報告のシステムを付加されました。第3回では、同システム構築についてご紹介します。
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青果不良品クレーム報告をスマクラにプラスしようと考えたきっかけは?

生鮮の鮮度は、スーパーマーケットにとって生命線です。会社として、青果の鮮度をもっと上げていこうという取り組みを進めており、その一環として、スマクラに青果不良品クレーム対応の機能を付けられないかと考えました。
それまでは、青果の納品時に不良品が発生している場合、各店舗の青果担当が、「腐っていた」「傷がついていた」など、手書きで不良品報告書を作成していました。また、原価や売価も付記するので、いちいち調べるという手間もありました。
これをFAXで本部の商品部に送付し、受け取った商品部は、不良品の内容を確認後、お取引先様別に仕分けして送付するとともに、移動情報を基幹システムに手入力します。不良品報告書は1商品に付き1枚で、それが全店から送付されてくるため、平均すると月に2,500枚にのぼり、確認、集計、仕分けの作業量は膨大でした。
そして、不良品報告書を受け取ったお取引先様は、商談記録を作成して返品伝票を起票し、当社の商品部に送付。商品部で最終承認後、事務管理センターの経理に送付しますが、ここでも手入力の作業が発生していました。
また、大量の不良品報告書が蓄積されていくものの紙ベースなので、どんな種類の商品が、どんな状態で不良品になっているのか、更に、どのお取引様からの商品に不良品が多いのかといった集計や分析が、なかなかできないという悩みがありました。
ここをシステム化すれば、作業が大幅に軽減されるだけでなく、不良品の多い商品、状況、出所などを分析することで、もう一段鮮度が高められるとういうのが狙いでした。

不良報告 旧業務フロー

新システムでどのように変わりましたか?

私どもの要望を聞いたSCSKさんは、今までのフローを踏襲する形でシステム化し、基幹システムとも自動連携させるなど、カスタマイズで「青果不良品クレーム報告システム」をスマクラに付加してくれました。
お取引先様のご協力も必要なので、説明会を実施してご納得いただいた上で稼働させました。
新たな「青果不良品クレーム報告システム」では、店舗は、スマクラの画面で不良品報告書のフォーマットに従って必要事項を入力するとともに、不良品を撮影した画像をアップロードすると報告完了です。本部の商品部は、送付されてきたデータを確認し、問題がなければ承認して、お取引先様がスマクラの画面で見られる状態にします。お取引様が、スマクラの画面で確認して承認し、そのデータが本部に戻ってきたら本部が最終承認をするので、3段階で承認することになり、その記録もスマクラに残ります。
最大のメリットは、どの段階でも、スマクラの画面で可視化された報告書を見られるため、状況が正確に把握でき、データも残ることです。そして、本部にとっては、膨大な紙の束から解放され、手作業で仕分けする必要がないことや、データベース化されるためいつでも検索でき、上長やバイヤーが状況を把握しやすいことや、不良品が多い商品やお取引先様、どんな状態の不良品が多いのかなどの分析も可能になったことなど、メリットは多大です。
また、基幹システムと自動連携しているので、基幹システムへの手入力も大幅に削減され、経理にもスピーディにデータがいくので、会計処理もタイムリーにできるようになりました。

不良報告 新業務フロー

鮮度のさらなる向上への貢献は?

当社の目標は不良品のクレームゼロです。そのために、センターではバイヤーが定期的にチェックし、各店舗では、納品時や品出し時に商品をよく見て、まず不良品を店頭に出さないように細心の注意を払い、陳列中も劣化がないか随時気を配ります。更に、鮮度キーパーという職務の人間が、営業中の各店舗を回って売場の商品をひとつひとつチェックし、問題がある商品は外します。それでも、青果は不良品が出やすく、なかなか撲滅できません。
今回のシステムは、納品時の不良品を減らして、鮮度の高い商品を店頭に出すという部分で貢献できるシステムです。今後、データベースをもとに、不良品の発生する原因などにも踏み込み、納品時の不良品をさらに減らせると思います。また、お取引先様が可視化されたデータを見られるようになったことで、先方もその後の納品に生かして下さると期待しています。
往々にして、納品時に問題があるものは、1ケース全部が不良品ということも多く、そんな時は、売り物がなくなるわけでチャンスロスが生じます。しっかりしたデータがあれば、頻繁にそうした商品を納品するお取引様に対して、注意を喚起することもできます。
今後、精肉、鮮魚にも同様のシステムを拡大していきたいと考えています。

第4回は「受発注の全取引をスマクラに統合」についてご紹介します。

 株式会社東急ストア
【本社所在地】 東京都目黒区上目黒1丁目21番21号
【創業】 昭和31年10月10日
【年商】 2,036億48百万円(平成28年度)
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