ごあいさつ 一般社団法人 日本スーパーマーケット協会 専務理事 江口 法生

 日頃は格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げます。
 安倍政権誕生以降、アベノミクス効果で一部企業業績の向上の兆しは見えてきてはいるものの、人口減少・少子高齢化・働き手の不足・人件費上昇などに加え、2019年に向けて、消費税率のアップや節約志向による消費マインド低下の影響が懸念されるなどスーパーマーケット業界を取巻く環境は、ますます厳しさを増しております。

 この様な状況を乗り越えるには、自社の良さを強さに変え、独自の戦略を追求することです。その為には、商品とサービスに特化して経営資源を投入することが重要です。
 インフラはスーパーマーケット業界全体で「共同利用」し、共存共栄を目指して行くべき時代となっていきます。この「共同利用」の核になるのが、流通BMSであると考えます。
 流通BMSは、スーパーマーケット業界で各社固有の受発注のルールや規格を統一し、業界全体が一つの標準の中で受発注業務を行い、製・配・販にまたがるムダを省く事を目的としています。
 協会では、この流通BMSのシステムを容易に低コストで利用できるように配慮した仕組み「スマクラ」を用意させて頂きました。2011年より推奨し、現在155社の小売業に採用・導入いただき、業界の標準化に大きな貢献ができたと自負しております。
「インフラは共有、店頭で競争」が業界の在り方となるはずです。流通BMSの導入をご検討頂ければ幸いです。