サミット株式会社様

サミット株式会社様

サミット株式会社様は、時代とともに大きく変化してきているお客様のニーズに応えるため、時代に即した店舗作りを目指すとともに、新基幹システムの構築、流通BMSの導入などで標準化を進めて来られました。

流通BMSを導入する前の2つの課題

「標準化」というキーワードのもと、ERPを使った基幹システムが稼動。その延長線上に「流通BMS」があります。

流通BMS導入前の全体図

流通BMS導入前

20**年*月、流通BMS(スマクラ)導入

使用メッセージ 発注、出荷、受領、返品、支払
システム形態 ASP型
タイプ スマクラ for BMS

流通BMS導入後

3.流通BMS(スマクラ)導入の3つのポイント

ポイント1 導入・開発コストの低減

  • 現行JCAレイアウトを活用し、基幹システムの開発の費用と期間を削減!
  • スマクラ環境を利用する事で、初期構築費用を低減!
  • 安価なクライアントソフトの提供により、お取引先の導入が簡単に実施可能!

ポイント2 確実な導入テストによる安全な移行

  • 小売り側~VANセンター~取引先様の連携プレーで短期間でのテスト実施!
  • テスト基準が明確になっていることによって、安全に移行が可能!
  • 強固なシステム基盤の活用による安全な移行を実現!

流通BMS対応フォーマットは発注、受領のみ。
返品、支払い、出荷は今まで通りのフォーマットでVANセンターに配信!
VANセンターでフォーマット変換を実施し、取引先様へ配信!

4.流通BMS導入インタビュー

流通BMSの導入には、どのような目的があったのでしょうか。

~老朽化の対策~
弊社は、15年前に当時の主流であったJCA手順でのEDIを導入し、それなりの効果を上げてきましたが、今やインターネットはスーパーマーケットのインフラの一部と考えています。
古いレガシーのインフラからインターネットへ代えることで、将来を見据えた標準化の推進とインフラ基盤の整備を行いました。

~災害に強いインフラ環境の構築~
昨年3月の震災の際、店舗からの発注は何とか収集できましたが、弊社からVANセンターに送信する際、電話回線がまったく使えず、発注データが送信できない、という事態に陥りました。
考えた末に、インターネットは大丈夫だったため、Eメールに発注データを添付してVANセンターに送信しました。災害時の通信インフラの重要性を改めて痛感しました。

流通BMS導入の成功のポイントなどがあれば教えて頂けますか?

~導入準備~
流通BMSの導入には、色々なやり方があると思いますが、いかにローコストで、安全かつ短期間で開発できる方法はないのか、ということを考えながら準備を進めることが大事だと思います。
その意味では、弊社のようにVANセンターを十分に活用してコストパフォーマンスを上げて行くことも一つの有効な方法だと思います。
もう一つ大きなポイントは、従来のフォーマットをどこで新しい流通BMSフォーマット変換するか、ということです。
発注と受領のデータは、弊社で新しい流通BMSフォーマットにしてVANセンターに送信しています。
その他の返品・支払い・出荷の各データは、今まで通りのフォーマットで何もしていません。この部分はすべてVANセンター側で変換しています。つまり、個別のデータを取引先に合わせてフォーマット変換してくれるのです。これにより、基幹システムの改修が最小限で済み、より早く、より安全な導入が可能となります。

~導入テスト~
メーカー様・卸様は、自前のシステムをお持ちのところがたくさんあります。そことのインターフェースを取るには、色々なテストケース、シナリオケースを想定し、例えば、それが5種類あるのであれば、それぞれのシナリオを作り、それを使ってきっちりテストすることが大事で、そのテストが、本番後うまく稼動するかどうかのポイントになってくると思います。

~段階的稼動~
弊社も、200以上の取引先様がありますが、リスク回避も考え合わせると、同時に200・300の接続は難しいと思います。200社以上ある取引先様の中から最初の移行対象を12社に絞り込み、段階稼働の中で標準化仕様を絞り込んだことが成功の要因になっていると思います。

最後に、流通BMS導入のメリットについては、どのようにお考えでしょうか

流通BMSは、卸様やメーカー様、取引先様に対しては標準化によるメリットが享受できますが、小売業には、本当にそこまで期待されるメリットがあるのか、私自身も疑問でした。
しかし、取引先様との協業の中で、WIN WINの関係がこれからますます必要になってくると感じます。
取引先様との様々なやりとりが増加していく中で、流通BMSによる標準化を通して、お互いにWIN WINの関係を築いていけることが小売業としてのメリットであると考えています。
また、流通BMSは基幹システムや営業系システムの再構築に合わせて導入し、全体最適をはかることで、より高い効果が得られると思います。

震災の際のお話などは、実際に経験しないとわからないのですね。また機会がありましたら、今後の展開などのお話も聞かせてください。ありがとうございました。

5.プロフィール

社名 サミット株式会社
創業 昭和38年
年商 2,218億5800万円(平成23年3月末現在)
事業内容 食品スーパーマーケット及びその他生活関連商品の小売チェーン
子会社 株式会社サミット・コルモ(衣料品および住居関連商品の小売チェーン)