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Web-EDIとは?EDIとの違い・仕組み・種類・導入メリットと事例を徹底解説「EDIガイド」

EDIを分かりやすく説明「EDIガイド」Web-EDIとは?EDIとの違い・仕組み・種類・導入メリットと事例を徹底解説
スマクラの営業をしています。私たちが記事を作成しました。ここではWeb-EDIとは?EDIとの違い・仕組み・種類・導入メリットと事例についてご説明します。筆者 SCSK株式会社 営業部 スマクラ担当

「Web-EDIとは何か?EDIとの違いや導入メリットを詳しく知りたい」そんな方に向けて、この記事ではWeb-EDIの定義、仕組み、種類、導入メリット・デメリット、製造業での活用事例までわかりやすく解説します。
法改正対応(インボイス制度・電子帳簿保存法・EDI2024年問題)が一段落した今、Web-EDIは業務効率化とDX推進の鍵となる重要な仕組みです。

1.なぜ今Web-EDIが注目されているのか?

企業間取引のデジタル化は、製造業・流通業において避けて通れない課題です。

受発注・納品・請求などの業務は複雑化し、紙やFAXによるやり取りが残っている企業では、人的ミス・属人化・取引スピード低下が発生します。

近年、インボイス制度や電子帳簿保存法対応、INSネット終了によるEDI刷新(EDI2024年問題)など、法改正対応は多くの企業で完了しました。しかし、対応だけでは課題は解決しません。

この背景から、従来型EDIからインターネットを活用したWeb-EDIへの移行が加速しています。Web-EDIは単なる法対応ではなく、企業の競争力を高めるDXの第一歩として注目されています。

2.EDIとWeb-EDIの違いとは?

EDIとは、企業や組織間で共通のルールと通信プロトコルを使って、受発注・納品・請求などの商取引データを電子的に交換する仕組みです。
従来のEDIは、専用回線やVANを利用する「レガシーEDI」であり、導入・運用コストが高く、取引先追加や仕様変更に柔軟性がないという課題がありました。

インターネットの普及により、EDIは次の2つの方式に進化しました。

    Web-EDI(ブラウザ操作型)
  • Webブラウザを使って取引データを入力・確認する仕組みです。専用ソフトや回線が不要で、低コストかつ導入が容易です。

EDIとは、Web-EDIとは

3.Web-EDIの種類とは?

Web-EDIはインターネットEDIの中に含まれており、主に「Webブラウザ型Web-EDI」と「ファイル転送型Web-EDI」の2種類に分類されます。
企業は、自社のニーズや取引形態に合わせて、適切なWeb-EDIを選択することが重要です。

種類 Webブラウザ型Web-EDI ファイル転送型Web-EDI
特徴 ・Webブラウザ(Google ChromeやMicrosoft Edge)でEDI画面にアクセス
・専用ソフト不要
・インターネット環境があればどこでも利用可能
・専用ソフトでCSVなどのファイルを一括転送
・大量データのやり取りに適している
メリット ・導入が容易(ソフトインストール不要)
・利用場所を選ばない(テレワーク対応)
・大量データを効率的に処理可能
・手入力が少なく、入力ミスを減らせる
デメリット ・手入力が多く、入力ミスのリスクあり
・サービスごとに画面仕様が異なるため、操作習熟が必要
・専用ソフトのインストールが必要

4.Web-EDIの導入メリット・デメリットとは?

Web-EDIは、業務効率化やコスト削減に大きな効果をもたらしますが、導入には注意すべき点もあります。ここでは、導入検討時に押さえておきたいポイントをまとめます。

メリット ●導入コスト削減(専用回線不要で初期費用を抑えられる)
●業務効率化(入力ミス削減・処理スピード向上)
●法改正対応(インボイス制度・電子帳簿保存法への準拠)
●DX推進(属人化解消・業務標準化)
デメリット ●取引先の利用環境に依存(相手側の対応状況次第)
●標準化や社内体制整備が必要(運用ルール・教育・システム連携)

5.製造業におけるWeb-EDIの重要性とは?

製造業の発注業務は、いまだにFAXや電話、郵送に依存している企業が少なくありません。国内企業全体のBtoB-EC化率は約4割と、まだ十分に進んでいないのが現状です。こうしたアナログなやり方では、手間や時間がかかるだけでなく、法改正対応や人材不足への対応も難しくなります。DXが加速する中、電子商取引への移行は避けられない流れです。

BtoB-EC市場規模の推移

BtoB-EC市場規模の推移

【出典】経済産業省:令和6年度 電子商取引に関する市場調査(令和7年8月)

「令和6年度 電子商取引に関する市場調査」の詳細をみる

こうした状況を踏まえると、製造業におけるWeb-EDIの導入は、単なる業務改善にとどまらず、企業の競争力を高めるための重要なステップとなります。
以下では、現状の課題とWeb-EDIがもたらす解決策、そして導入による具体的な効果についてまとめています。

現状の課題 製造業の発注業務では、紙やFAXに依存することで次のような問題が発生しています。
・納期遅延や入力ミスのリスク
・ベテラン社員への業務集中による属人化
・法改正対応(インボイス制度・電子帳簿保存法)が困難
Web-EDIが必要な理由 Web-EDIは、こうした課題を解決するための有力な手段です。インターネットを活用することで、複数取引先とのやり取りを一元管理し、入力ミスや情報の見落としを防止できます。また、法改正対応をスムーズに実現し、属人化を解消することで業務標準化を推進します。
導入による効果 業務効率化:納期短縮、処理スピード向上
データ活用:発注傾向やサプライヤー対応力を分析し、調達戦略に活用
人材活用:ベテラン依存から脱却し、人材を付加価値の高い業務へシフト

6.Web-EDI導入の選定ポイントとは?

Web-EDI導入では、取引先とのスムーズな連携と法令遵守を実現するために、以下の条件を満たすサービスを選ぶことが重要です。

【ポイント1】取引先の要望に応える接続サービス
取引先が利用するプロトコルや接続方式に対応できることは必須です。AS2やOFTP2などの標準プロトコルに加え、既存EDIとの共存を考慮した柔軟な接続が求められます。

【ポイント2】高機能のポータルサイトで利用者にきめ細かいサービスを提供できること
操作性やサポート機能が充実していると、現場での定着率が高まります。特に、発注・納期回答・進捗確認を一元管理できるUIは重要です。

【ポイント3】法改正(インボイス制度・電子帳簿保存法)への対応
電子取引データ保存義務や税制対応を満たすことは、コンプライアンス上不可欠です。証憑管理や改ざん防止機能を備えたサービスを選びましょう。

【ポイント4】多様な伝送方式(レガシー手順・インターネット手順)への対応
AS2、OFTP2、JX手順など、既存EDIとの共存や段階移行を考慮した対応力があるサービスを選ぶことで、移行時のトラブルを防げます。

7.スマクラのWeb-EDIが選ばれる理由とは?

スマクラのWeb-EDIは、高品質かつ短納期で導入可能なクラウド型サービスです。一般企業向けの「スマクラ Web-EDI」に加え、製造業に特化した「スマクラBDX 調達購買Web」を提供しています。これらのサービスを活用することで、契約企業様・取引先様双方の業務負荷を大幅に軽減できます。

さらに、「常に最新の機能を追加投資なく使い続けられるEDIシステム」というコンセプトのもと、法改正や業界の変化にも対応します。
発注や納期回答に加え、契約書の電子化、技術情報のやり取り、サプライヤーとの情報共有まで、製造業の調達・購買業務全体をカバーします。

スマクラBDX 調達購買Webの特長 ●SAPなど主要基幹システムと自動連携で完全自動化 → 発注・納期回答の処理を効率化し、人的ミスを防止。
●契約~納期回答・アンケート配信まで一元管理 → 調達購買業務を統合し、情報の見落としを防ぎます。
●標準テンプレートで初期設定不要、短期間導入 → 導入スピードを重視する企業に最適。
●ローコード開発基盤で柔軟なカスタマイズ → 自社業務に合わせた拡張が可能。
●法改正・業界変化に対応するクラウド型 → インボイス制度や電子帳簿保存法などの対応を継続的にサポート。
「スマクラBDX 調達購買Web」はこちら

8.Web-EDIの導入事例は?

導入を検討する際、実際にどのような課題が解決され、どんな成果が得られたのかを知ることは非常に重要です。ここでは、スマクラを導入した企業の、導入前の課題と導入後の効果をまとめています。

スマクラ導入企業 課題 効果
サンスター株式会社 FAX発注が中心で、仕入先とのやり取りに時間と手間がかかっていた 仕入先利用率を約30%から70%へ引き上げ、注文書や納期回答の手入力を削減
丸紅株式会社 INSネット終了に伴い、EDIシステム刷新が必要 出荷依頼が3~4時間早まり、倉庫作業に余裕が生まれた
東都生活協同組合 農産物仕入におけるFAX発注が約9割 発注時間を平均1~2時間削減、人的ミスを大幅低減
auコマース&ライフ株式会社 合併に伴う業態変化への対応、販売管理システム刷新、流通BMS対応の必要性 大手取引先との仕入れが可能に。受発注を自動化し、担当者・取引先の負荷を大幅軽減。流通BMS、Web-EDI、メール、FAXなど複数形式で対応可能に。

9.Web-EDIはDXの第一歩

DX推進の流れの中で、Web-EDIは企業間取引の効率化を実現する強力な手段です。FAXや電話に依存した業務では、納期遅延や入力ミス、属人化といった課題が避けられません。こうした背景から、今こそWeb-EDIへの移行は必然です。
Web-EDIを導入すれば、取引先とのやり取りを一元管理し、業務スピードを飛躍的に向上できます。さらに、データ活用による調達戦略の強化や属人化の解消も可能です。これは単なる業務改善ではなく、企業の競争力を高めるDXの第一歩です。
スマクラのWeb-EDIは、短納期・高品質・柔軟なカスタマイズを強みとし、発注や納期回答に加え、契約書の電子化や技術情報の共有まで、調達購買業務全体をカバーします。
今こそ、業務改革に踏み出す絶好のタイミングです。スマクラのWeb-EDIで、あなたの企業の未来を変えませんか?

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