流通BMSガイド
流通BMS(流通ビジネスメッセージ標準)は、JCA手順による、従来型のEDIの課題を解決するために誕生しました。
流通BMSでは、従来の電話回線に代わり、通信回線に高速なインターネットを活用し、通信手順には国際的に標準となっている手順を採用しています。
流通BMSは、すべての企業が共通のメッセージとして使えるように、EDIメッセージを標準化しました。
小売業全体でメッセージが標準化されているため、発注、出荷、受領、請求、支払いなどもその標準化モデルに基づいてなされます。
納品書や受領伝票のやりとりもデータで行うため、紙の伝票を廃止して、事務処理の手間の軽減や伝票の保管コストを削減することもできます。
また、納品伝票に代わるANSデータ(事前出荷明細)をあらかじめ小売企業に送信しておくことで、小売企業での受け入れ時に、大幅な入荷検品業務の改善がされています。
2003年より経済産業省の事業として流通業界次世代EDIの検討が始まり、業界団体が中心となって検討を実施し、共同で実証を重ねて来ました。
また、他業界でも、百貨店業界、ドラッグチェーンストア業界、ホームセンター業界が共同で実証を終了しており、従来型EDIからの移行が確実に進んでいます。