【ニュースリリース】オファリング型サービス「スマクラBDX 調達購買Web」の提供開始
~製造業のデジタルサプライチェーンを支援する標準EDIに準拠~
SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 執行役員 社長:當麻 隆昭、以下 SCSK)は、製造業の標準EDIに準拠した調達購買Web-EDIサービス「スマクラBDX 調達購買Web」の提供を開始します。製造業の業界標準であるECALGA(※1)に準拠したカスタマイズ不要のFit to Standard型サービスであり、お客様の調達購買業務における電子化による業務の効率化を支援するとともに、サプライチェーンの強靭化、サプライヤーとのコミュニケーション強化といった課題解決にも寄与します。
(※1)一般社団法人電子情報技術産業協会「JEITA」が制定したEDI標準規格。主に電子機器・部品の製造業向けに広く普及している規格。
背景
経済産業省が所管するDADCの「企業間取引将来ビジョン検討会」の最終報告書(※2)では、国内における企業間取引に必要なプロセスが依然として人に依存した紙ベースで行われ、国内企業の生産性向上を阻害していると指摘されています。特に製造業界では、調達購買部門における働き手の高齢化や人員不足、属人化の課題を解決するため、取引業務の電子化ニーズが増加しています。一方で、先行してEDIシステムを自社構築した企業では、老朽化に伴うシステム更改の多額なコスト負担が課題となり、更改に向けた検討が進まない状況にあります。
このたび、SCSKは「40年にわたる企業間取引サービスの提供実績による知見」と「最新のIT技術を取り入れたFit To Standard型のアプリケーション開発」などを活用し、短期間で調達購買業務の効率化やDX化を実現するため、本サービス提供に至りました。
(※2)「企業間取引将来ビジョン検討会」最終報告書 経済産業省 独立行政法人 情報処理推進機構 デジタルアーキテクチャ・デザインセンター(DADC)2024年(令和6年)2月
サービスの概要
「スマクラBDX 調達購買Web」は、業界を問わず企業間取引に共通で必要な機能群(サプライヤーポータル機能・電子契約機能・ECM情報連携機能・災害対策機能・電子帳簿保存法対応機能など)をオールインワンで提供するホリゾンタルSaaSに加えて、製造業固有のEDIメッセージに対応する機能を追加したバーティカルSaaSを組み合わせたサービスです。
本サービスは、ワンプラットホームで「製造業における調達業務の電子化」や「間接部門に係る業務のDX化」などに必要な機能をオールインワンで提供します。お客様は、自社の課題に合わせて複数機能の中から必要な機能を選択し、システム上で設定するだけで導入できるため、短期間でリーズナブルかつ高品質に利用を開始できます。また、年に数回の機能拡充・法制度への対応などのバージョンアップを行うサービス方針により、お客様に常に最新の機能をご提供します。
発注企業側のメリットとしては、取引データが連携されることで基幹システムへ伝票を手動で登録する手間が省け、サプライヤーとのデジタル化を短期間で実現できます。加えて、企業間取引の課題を解決する機能をオールインワンで提供し、調達購買部門のデジタルトランスフォーメーションを確実に実行することが可能です。
サプライヤーのメリットとしては、発注予定情報などをタイムリーに把握できるため、適切な在庫管理、生産管理を行うことが出来ます。また、検収・請求もデータで連携されるため、仕入計上・会計業務の精度向上や業務効率化が図れます。
「サービス特長」と「利用メリット」
①Fit To Standardによるシステム導入
ECALGAに準拠したEDIメッセージを製造業のEDIに必要な「業務テンプレート」としてご用意します。この「業務テンプレート」を「Fit To Standard」にて導入することで、リリースまでの期間を大幅に短縮できます。さらに、ローコード開発ツールによるサービス基盤のため、画面レイアウトの変更、画面への表示項目や名称の変更、多言語対応などの設定変更を容易に行うことができます。これらの特徴により、顧客のニーズに合わせたシステムの構築・変更を迅速かつ柔軟に行うことが可能となります。
②調達購買に求められる機能をオールインワンで提供
企業間取引に必要な機能を準備しようとするとさまざまなソリューションの導入が必要となります。スマクラBDXは、サプライヤーポータル機能(※3)、電子契約機能、ECM情報連携機能(※4)、災害対策機能、電帳法対応機能などをオールインワンで提供し、調達購買部門のデジタルトランスフォーメーションをリーズナブルかつ短期間で実現することが可能です。
(※3)掲示板、お知らせ、取引書式共有、アンケート、取引先基本情報収集、CS調査、申請書・誓約書等の収集機能
(※4)見積仕様書、納品仕様書、製品の諸元、カタログなどの連携機能
③将来にわたるバージョンアップ
スマクラBDX 調達購買Webは、「継続的な課題解決領域の拡大」をサービスコンセプトに掲げており、ECALGAの規格改訂への対応や、市場環境の変化やお客様のご要望をもとに、調達購買部門の業務効率化を実現する機能(取引実績のスコアリングによる購買正常化チェックや、契約書のリーガルチェックなど)のバージョンアップを図っていきます。
価格・料金
初期費用:500万円~ 月額費用:20万円~
販売目標
2030年3月までに100社の導入を目指します。
「スマクラ」について
スマクラは、EDIサービス提供約40年、本部契約300社、年間数10兆円を超える商取引情報を支え続けるクラウド型の「EDIシステム連携基盤サービス」です。最新技術への対応に向けた進化し続けるサービスとして、新たな通信手順や、セキュリティ、マルチブラウザ、通信テストの自動化といった技術にも対応します。
本件に関するお問い合わせ先
SCSK株式会社 スマクラ事務局 |
https://form.scsk.jp/public/application/add/104 |
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