【ニュースリリース】企業間取引を「デジタル完結」させるオファリング型サービス「スマクラBDX」を提供開始

SCSK株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役 執行役員 社長:當麻 隆昭、以下 SCSK)は、企業間取引の電子化に必要な機能をオールインワンで実装したオファリング型サービス「スマクラBDX」を2024年10月7日より提供を開始します。スマクラBDXは、調達・購買業務に必須なアセット(機能群)をすべて備えており、企業間取引を「デジタル完結」させます。他のソリューションと組み合わせることなく、郵送・メール・FAXなどで取り交わしている紙文書をなくすことで、コスト削減、一元管理、業務効率化を実現します。

背景

経済産業省が所管するDADCの「企業間取引将来ビジョン検討会」の最終報告書(※1)において、契約書作成や押印、価格交渉といった企業間取引に必要なプロセスが、人に依存した紙ベースで行われており、日本の産業は世界的に生産性が低いと指摘されています。また、各業務システム間のインターフェースは個別最適となっており、文書の送受信や保管場所が分散している「不完全なシステム化」も問題視されています。企業間取引の理想として、初めての取引であっても、”契約から受発注までを迅速に行える「デジタル完結(※2)」”が提示されています。
しかし、受発注のデジタル化に関する推進方策報告書(※3)によれば、電子受発注に対応している企業は5割以下に留まっており、企業間取引は依然として紙中心のプロセスで成立しているのが現状です。

(※1)「企業間取引将来ビジョン検討会」最終報告書 経済産業省 独立行政法人 情報処理推進機構 デジタルアーキテクチャ・デザインセンター(DADC) 2024年(令和6年)2月
(※2) 「デジタル完結」とは、あらゆる手続きやサービスが完全にデジタル化され、オンライン上で完結することを指します。これには、書面や対面での手続きが不要となり、インターネットを通じて全てのプロセスが完了することが含まれます。
(※3) EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社調査(受発注のデジタル化に関する推進方策/2022年3月31日)

不完全なシステム化

サービスの概要

スマクラBDXは、企業間取引の紙文書を廃止し、すべての業務や文書の取り交わしを「デジタル完結」するために、以下3点をコンセプトにサービスを設計しています。

・ デジタルファースト:個別の業務をデジタルで完結する
・ コネクティッド・ワンストップ:企業間取引の全業務を一つのサービスで完結する
・ オートメーション:デジタル化による業務の効率化を実現する

上記コンセプトを元に、機能を「サプライヤーポータル」「電子契約」「SCMファイル開示・収集」「ECMファイル開示・収集」「ERPシステム連携」の5つのアセットに整理しました。企業間システムのコンサルタントによるアセスメントツールを活用した導入支援を提供し、お客様が自社の抱える課題の解決のために必要なアセットを選択することで、企業間取引の「デジタル完結」をリーズナブルに、かつ短期間で実現することが可能です。

業務フロー視点の機能概要図

スマクラBDX 業務フロー視点の機能概要図

アセット(機能群)視点の機能概要

アセット 機能概要
サプライヤーポータル 「業務掲示板」「お知らせ」「取引先情報の自動収集」「CS調査」「申請書・誓約書等 収集」「アンケート」など機能群を提供。数百の取引先の購買部のコントロールを支援し、調達購買部門の要員の不足を解決します。
電子契約 電子契約の機能群を提供。「契約書の電子化」「早期契約締結」「印紙税の削減」「郵送業務レス」「書庫レス」などの契約締結業務の課題を解決します。(※4)
SCMファイル開示・収集 帳票のデジタル化と見積~支払までの個社別の業務フロー実装と、電帳法に則った保存などの電子取引の機能群を提供。商取引業務の電子化の課題を解決します。
ECMファイル開示・収集 見積仕様書、納入仕様書、製品カタログなどのエンジニアリング情報に統制をとり、取引先とセキュアに連携します。エンジニアリング情報連携の課題を解決します。
ERPシステム自動連携 国内の主要なERPとのシステム連携を標準化し、短期・リーズナブルに接続可能です。ERP連携のオートメーション化の課題を解決します。(※5)
(※4)2024年12月提供開始予定
(※5)SCSKのERPであるProActive、atWillとの連携実施済み、他ERPとの連携も随時開発リリース予定です。

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「サービス特長」と「利用メリット」

間接部門の業務DX化に必須の機能をオールインワン提供

調達購買の個別業務の電子化のサービスは多くありますが、個別の導入では部分最適にしかなりません。スマクラBDXは、取引業務のDX化を実現する機能をオールインワンで提供、全体最適を実現します。

スマクラBDXのベストプラクティスを享受

約40年にわたる企業間取引サービスの実績と経験と500社への顧客アンケートをもとに、調達購買のデジタル化と業務課題解決のベストプラクティスをアセット化しました。ご採用企業は、企業間取引のコンサルタントとアセスメントツールによる支援のもと、各社の業務課題に合わせ、解決に必要な機能の選択とパラメータ設定をし、最適化した状態でご利用いただけます。

間接部門のデジタルトランスフォーメーションを短期間・リーズナブルに実現

スマクラBDXは、課題解決のベストプラクティスをマルチテナント型のクラウドサービスで提供します。お客様がご自身による簡易設定による利用開始が可能なため1カ月弱でシステムのリリースが可能です。このため、短期間かつリーズナブルに間接部門のデジタルトランスフォーメーションを完了させることが可能です。

法制度や社会的な環境の変化への対応と継続的な機能向上

法制度の変化、環境変化へサービスとしてバージョンアップし対応します。また、提供のアセットの拡充・適用領域の拡大を継続的に行いご利用のお客様の永続的な業務改革、デジタル化の推進に寄与します。

価格・料金

初期費用:10万円~ 月額費用:2万4千円~(最短1ヶ月程度で導入可能)

導入実績と今後の展望

導入実績と今後の展望サービス提供開始に先立ち、先行導入企業様より、間接部門のモダナイゼーションやデジタル化による調達・購買業務負荷の軽減、社外取引の属人化排除と証跡管理の徹底についてご相談をいただきました。これらの課題は、開発中のサービスのコンセプトと一致していたため、スマクラBDXのリリース前にご導入いただきました。
SCSKでは、これらの課題を解決するニーズの高さを認識し、2026年3月までに300社の導入を目標としております。

北沢産業株式会社 代表者:代表取締役 社長 北川 正樹
所在地:東京都渋谷区
URL:https://www.kitazawasangyo.co.jp/
事業:食品加工機器・業務用厨房機器の総合販売商社
稼動時期:2024年8月(先行導入)
導入目的:サプライヤー1万社に対する発注業務負荷の増大の課題の解決

株式会社ファイン電子機器 代表者:代表取締役 社長 鈴木 寿裕
所在地:福島県相馬郡新地町
URL:https://www.faine-elec.com/
事業:電子制御盤事業、基板実装事業、ハーネス事業、板金加工事業
稼動時期:2024年12月(予定)
導入目的:サプライヤー500社との円滑なデジタル化の実現

※導入事例は、50音順に記載

「スマクラ」について

スマクラは、EDIサービス提供約40年、本部契約300社、年間数10兆円を超える商取引情報を支え続けるクラウド型の「EDIシステム連携基盤サービス」です。最新技術への対応に向けた進化し続けるサービスとして、新たな通信手順や、セキュリティ、マルチブラウザ、通信テストの自動化といった技術にも対応します。

本件に関するお問い合わせ先

SCSK株式会社 スマクラ事務局
https://form.scsk.jp/public/application/add/55708

※掲載されている製品名、会社名、サービス名はすべて各社の商標または登録商標です。